タレントを広告に起用したくても、メリットや交渉の進め方が分からない方も多いのではないでしょうか。
タレントを起用することで得られる効果やメリットを知り、起用する際の注意点とコツを把握しておくことで、広告制作の流れをスムーズに進めることが可能です。
そこでこの記事では、タレントを広告に起用する効果やメリット、ポイントについて紹介します。
※目次※
- タレントを広告に起用する効果・メリット
- タレントを広告に起用するときの注意点
- タレントの広告起用を成功させるコツ
- タレントを広告に起用するまでの手順
- タレントの広告起用にかかる費用の内訳
- タレントの広告起用事例
- まとめ
タレントを広告に起用する効果・メリット
タレントを広告に起用することで、商品やサービスの認知度を格段に向上させます。また、企業のイメージアップやターゲット層の拡大など、さまざまな効果を期待できるでしょう。
ここでは、タレントを広告に起用するメリットを紹介します。
商品やサービスの認知度が向上
タレントを広告に起用すれば、自社の商品やサービスの認知度を向上させられます。好感度が高く人気のタレントを起用することで、広告や商品の印象が残りやすくなるでしょう。
また、タレントは日頃から多くの人に注目されています。例えば、起用したタレントがテレビや雑誌などのマスメディアに出演するとしましょう。広告の商品やサービスを話題に上げることで、多くの視聴者に宣伝できます。
会社のイメージアップ
好感度の高いタレントを広告に起用すると、会社に対するイメージを底上げできます。起用したタレントの印象は、会社の評判に比例することが多いためです。
例えば、広告に起用されているタレントをテレビで見ると、その商品やサービスが思い浮かぶことがあるでしょう。会社のイメージは広告から受ける印象に大きく左右されるため、タレントの評判がよければ会社のイメージアップにつながります。好感度の高いタレントを起用して、商品やサービスの印象付けをすることが重要です。
話題による宣伝効果
広告の注目を集めるためには、人気の高いタレントの起用がおすすめです。タレントを起用した広告は世間の話題にのぼりやすく、商品やサービスの宣伝効果が上昇します。
多くの人から好感をもたれているタレントが商品やサービスの広告塔になれば、消費者から興味・関心をもってもらえやすいでしょう。SNSや口コミサイトで話題になるとさまざまなマスメディアで紹介され、訴求する機会が増加します。
ターゲット層の拡大
広告にタレントを起用することで、ターゲット層を拡大できます。起用したタレントの熱心なファンは、タレントが広告塔を務める商品やサービスに興味・関心をもち、本来のターゲット層ではなくても消費行動を起こしやすいためです。
また、熱心なファン以外のターゲット層へアプローチするためには、幅広く好感をもたれているタレントの起用がおすすめです。年齢・性別・職業など、どの属性からも人気の高いタレントであれば商品やサービスがより広く認知されます。
ブランド理念の浸透
タレントを広告に起用することで、ブランドが社会へ伝えたい理念や強みを周知できます。商品やサービスへの興味はタレントの起用によってもたらされることが多く、タレントが起用された広告を見ることでブランドに関心をもってもらえるでしょう。
タレントの魅力・人気を活かすことで商品やサービス、引いてはブランドに大きな関心を集めます。ブランドの理念を浸透させるためには、消費者の興味を引く広告を制作することが重要です。
従業員のモチベーション維持
広告にタレントを起用することで売上の向上を見込めるため、従業員のモチベーションを維持することが可能です。
人気のあるタレントであれば商品やサービスは広く認知されます。また、ファンを多くもつタレントを起用することで販売の促進を狙えるでしょう。
利益が上がれば従業員に還元でき、モチベーションの向上につながります。モチベーションの高い従業員が増えれば、会社への貢献度も高くなることが考えられるでしょう。タレントを広告に起用することは、外部へのメリットだけでなく内部へも影響を与えます。
タレントを広告に起用するときの注意点
タレントの起用には多額の出費を伴います。キャスティング費用はもちろん、広告の制作費や撮影費など、さまざまな項目に費用がかかると考えておきましょう。
起用するタレントは、同じ業界の競合他社と被らないようにすることが重要です。起用するタレントが他社の広告塔と同一人である場合、PR活動による効果を十分に得られないでしょう。
また、タレントに不祥事や炎上のトラブルがあると、企業のイメージに影響する恐れがあります。起用の際は、タレントの身辺を細かく調査しましょう。起用後にトラブルが生じた場合は世間の反応や原因を鑑み、柔軟で誠実な対応をとることが大切です。
タレントの広告起用を成功させるコツ
ここからは、タレントの広告起用を成功させるためのコツを説明します。要点を押さえて、最大限の広告効果を得ましょう。
広告起用の目的を明確にする
広告にタレントを起用をする際は、その目的を明確にしましょう。起用の目的を明確にすることで、広告の効果を最大限に得られる可能性が高まります。
例えば、主婦層をターゲットとした商品であれば、同じ層や同年代の女性から支持されているタレントの起用が最適です。認知度や売上の向上など広告から得たい効果を洗い出し、目的に合うようタレントを選びましょう。
広告起用にかける予算を決める
タレントの起用にかける予算は、あらかじめ決めておくことがおすすめです。出費はタレントへの依頼費だけではありません。交通費やスタジオのレンタル費などさまざまな費用がかかります。
また、タレントへの依頼費は、知名度や認知度によって異なります。有名タレントであれば、相応の金額が必要でしょう。広告を制作するためにかかる全ての費用を想定し、予算と照らし合わせて依頼することが重要です。
ターゲット層とファン層を分析する
起用するタレントを選ぶときは「商品やサービスのターゲット層」と「タレントのファン層」を合わせることが大切です。
商品やサービスをどの年齢層・性別へ売り出したいかを分析し、ターゲット層を明確にしましょう。ターゲット層が好感を抱くタレントやタレントのファン層を分析し、双方を一致させることで売上の向上を期待できます。
商品やサービスに合うタレントを選ぶ
広告に起用するタレントは、商品やサービスのイメージに合う人物を選定しましょう。タレントのもつイメージと商品やサービスの方向性が重なれば、消費者の購買意欲を向上させます。
例えば、40代の女性をターゲットにした基礎化粧品を売り出すとしましょう。広告塔に10代を起用しても関心を得られず、消費行動は促せません。
商品やサービスのイメージとタレントイメージが合うように選べば、より高い広告効果が期待できます。
広告で伝えたい内容をタレントと擦り合わせる
広告で伝えたい内容は、タレントと事前に擦り合わせておきます。効果の高いプロモーションをするためには、双方の間での調整が必要です。
PR活動の多くは、世間からのタレントに対するイメージを利用します。イメージ通りの広告はもちろん、タレントのイメージが下がらないように話し合いながらギャップのある表現をしてみてもよいでしょう。
広告やサービスを多くの人々へ確実にアピールするために、イメージや内容をタレントへしっかりと伝えておくことが肝心です。
キャスティングサービスを利用する
PR効果を最大限に出すために、キャスティングサービスを利用する方法もあります。豊富な経験と実績を兼ね備えたキャスティングのプロに依頼することで要望に応じたタレントを選定してもらえ、契約や撮影を段取りよく進めることが可能です。
タレントへ直接依頼するノウハウや経験が十分でなければ、自社の力だけで円滑に契約することは困難でしょう。さまざまな芸能プロダクションとのつながりをもつキャスティング会社であれば起用するタレントの幅を広げられ、交渉や契約もスムーズに行えます。
タレントへの依頼や交渉に自信がなければ、キャスティングに関する業務を幅広く代行するキャスティングサービスがおすすめです。
タレントを広告に起用するまでの手順【4STEP】
1.起用タレントの候補を決める
まず初めに、起用するタレントの候補を決めましょう。どのようなターゲット層へアピールできるのか、どのようなファン層なのかなどを分析し、商品やサービスとイメージが一致する人物を選定します。
2.芸能事務所やキャスティング会社に依頼する
次に、芸能事務所やキャスティング会社へ広告起用の依頼をしましょう。ただし、依頼したからといって希望するタレントを起用できるとは限りません。依頼費用や広告の内容が折り合わない場合もあります。
3.費用やスケジュールを交渉する
依頼が完了した後は、費用やスケジュールの交渉を始めましょう。肖像権についても確認をしっかりしておきます。折衝しお互いの条件が合致すれば契約の成立です。
4.広告を撮影する
契約後はタレントを活かした広告を撮影し、さまざまなPR活動を行いましょう。
タレントの広告起用にかかる費用の内訳
タレントの起用にかかる費用は、依頼するタレントの人気度や知名度、業界への貢献度などさまざまな条件が加味され、状況によって異なります。ベテランの芸能人や一流アーティストのキャスティング費用は高額のケースが多いでしょう。
また、キャスティングする人数や依頼する内容に応じても変動します。キャスティング会社を利用すればシステム費用がかかる場合もあるでしょう。
タレントの広告起用事例
ここからは、広告に起用されているタレントの事例を2つ紹介します。
タレントを起用する際の参考にお役立てください。
大谷翔平×コーセー
大手化粧品会社のコーセーはメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手とグローバル広告契約を結んでおり、2023年より大谷選手を起用した広告キャンペーンを順次展開しています。
2023年3月16日からは、大谷選手が出演するテレビCMが放映されました。「自分を整える時間」がテーマであるこのCMは、大谷翔平選手の内面にある強さと本物を追い求めるブランドの理念とがマッチし、世間から大きな話題を呼んでいます。
また、放映と同時にサイン入りの商品や美容液のサンプルが当たるキャンペーンを実施したことで反響を呼びました。
石原さとみ×すき家
全国に展開する牛丼チェーン店のすき家では、イメージキャラクターを女優の石原さとみさんが務めています。すき家は他の牛丼チェーン店と比べると女子高生や若い女性客が多く、ターゲット層に一致した人選でしょう。
また、テレビCMに合わせて対象の投稿を引用しリツイートすればお食事券がもらえる、X(旧Twitter)キャンペーンを実施しています。リツイート機能を利用することで情報が拡散され、人々の興味や関心を向けられたことも成功の要因でしょう。
まとめ
タレントを広告に起用することで、さまざまな効果を期待できます。商品やサービスの認知度を底上げし、多くの人々の興味・関心を引き、消費行動を促せるでしょう。しかし、芸能事務所とのコネクションやタレントとの信頼関係がなければ、直接依頼して契約を成立させることは困難といえます。
経験と実績が豊富なキャスティング会社に依頼すればキャスティングから撮影までスムーズに進めることが可能です。また、要望に応じたタレントを選定できるため、高いプロモーション効果を得られます。
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(参考: 『wonderX inc.』)