デジタルマーケティングの事例10選|事例から分かる成功のポイントも解説

デジタルマーケティングに取り組んでいる

「デジタルマーケティングを導入したい」「どこから手を付けてよいか分からない」と感じる方も多いでしょう。本記事はデジタルマーケティングの成功事例を、課題や解決策のポイントから分析して紹介します。

本記事を読むと、デジタルマーケティングの成功におけるポイントの把握が可能です。しっかり把握してデジタルマーケティングを成功に導きましょう。

※目次※

  1. デジタルマーケティングとは
  2. デジタルマーケティングの事例10選
  3. デジタルマーケティング成功のチェックポイント
  4. 最新のデジタルマーケティングの特徴
  5. まとめ

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングのイメージ

デジタルマーケティングは、さまざまなデジタルメディアを活用したマーケティングです。

WebマーケティングはWebサイトやコンテンツを充実させ、購買行動につなげることをいいます。一方、デジタルマーケティングはWebマーケティングだけでなく、アナログ情報をIoTでデジタル化するようなアナログ以外のマーケティングです。

デジタルマーケティングには、以下のようにさまざまな取り組みがあり、包括的に取り組むことが重要です。

  • Webサイトの作成・運用
  • メールマーケティング
  • コンテンツマーケティング
  • ウェビナー
  • リスティング広告
  • SNSマーケティング
  • 動画マーケティング
  • MEO
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デジタルマーケティングの事例10選

デジタル世界に触れる

デジタルマーケティングの事例を紹介します。内容や成功のポイントに注目すると、自社の目標や方針に当てはめることができるでしょう。

WILLOF|オウンドメディアの見直し

株式会社ウィルオブ・ワークは、求人サイト「WILLOF」の運営を中心として人材派遣や人材紹介事業を展開しています。

元々はテレアポやアウトバウンド営業を中心に展開していました。しかし、「効率的に新規顧客を開拓したい」という課題から、オウンドメディア施策・インバウンドマーケティングにも注力しています。

以下は、WILLOFの課題や解決策、施策により得られた結果と教訓です。

課題

オウンドメディアへの知見やノウハウが足りず、成果につながっていなかった。

解決策

PV数にこだわらず自社の認知やリード獲得につながらないコンテンツを削除し、本質的な成果から逆算したオウンドメディアの運用を開始した。

事業成長に基づいた戦略を練り、記事に反映した。

結果

サービスへの問合せ件数が26倍から32.5倍になり、億を超える売上を達成した。

教訓

目先の数字ではなく、成果から逆算してマーケティングを行う。

中村屋|業務効率化にSFAツールの導入

株式会社中村屋はクリームパンや中華まん、インドカリーのようなレトルト食品を主要商品として、レストラン事業も営んでいます。食品事業部門でのSFAの導入によって業務の効率化に成功しました。

課題

業務効率や生産性の向上の課題について営業活動における問題があった

解決策

営業が効率的に活動するために、SFAを導入した。

結果

スケジュール管理を「見える化」することや、売場展開などの営業資料を積極的に部門間で共有することで業務効率があがった。

教訓

SFAの活用によって業務効率が向上し、より多くの受注に繋がった。

マネーフォワード|アプリ事業にスマートフォンアプリ向けツールを導入

マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに掲げています。PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供を行う会社です。

お金の見える化アプリである「マネーフォワード ME」や自動貯金アプリの「しらたま」、経済メディア「MONEY PLUS」を展開しています。

課題

デジタルマーケティング部の施策実施には開発が必要で、工数や申請の関係でスピード感を持ったPDCAが行えていなかった。

解決策

施策を部署内で完結できる点やストア申請が不要な点、SQLを書かずにA/Bテストができるという点に魅力を感じ、KARTE for Appというスマートフォンアプリ向けのツールを導入した。

結果

これまで月に1、2個の施策だったが毎週新しい施策を打てるようなり、得られた成果の共有も行えた。

教訓

MAツールの導入によりスピード感が生まれ、素早く課題を見つけ、改善につなげる気風が生まれた。

村田製作所|新卒採用にデジタルマーケティングを導入

世界的な総合電子部品メーカーでありエレクトロニクス産業を先導する株式会社村田製作所は、売上高1兆円以上、海外売上比率が90%を超えるグローバル企業です。

ムラタはグローバル市場の拡大を見据え、デジタルマーケティングに取り組んでいます。その手法を新卒採用に導入しました。

課題

採用戦略に沿った人材のエントリー数が増えないことと、エントリー後にESを提出しない学生がいることを改善したい。

解決策

動画広告やSNS広告を組み合わせてターゲット学生のリードを獲得し、エントリーした学生にはMAツールを活用して充分な情報提供を行った。

結果

エントリー数は10%ほど増加、ES提出数は約60%も増加する成果につながった。

教訓

採用においてもマーケティング手法を活用することでより効率化が図れる。

株式会社USEN|広告運用の検証と評価

株式会社USENは店舗DX、店舗のさまざまなデジタル化を行う事業を展開しています。

見込み客の獲得にデジタルマーケティングを用いていましたが、広告の最適化を行うことでコンバージョン数を2.3倍増加させることができました。

課題

広告アカウントの管理について、媒体別のポートフォリオの見直しと各アカウントの状態の改善が課題となった。

解決策

今まではリスティング広告経由のコンバージョンが多数を占めていたが、ディスプレイ広告で潜在層にもアプローチすることでコンバージョン数の増加を狙った。

そのディスプレイ広告に出稿するバナーを、AIでコピーや色を検証評価して、より効果的なクリエイティブを見つけることに成功した。

結果

コンバージョン数が安定し、2.3倍にまで増やせた。

教訓

AIやデータを活用して論理的に分析・改善することで、広告の勝ちパターンが掴める。

ユニクロ|モバイルアプリの活用

ユニクロは、世界各国に数千の店舗を展開し、ファッション市場において大きな存在感を持っています。

ユニクロはデジタルマーケティングの活用を進めました。公式ウェブサイトやモバイルアプリを通じ顧客との接点を増やし、オンラインショッピングの利便性を向上させています。加えてソーシャルメディアプラットフォームを活用し、顧客とのエンゲージメントを高めました。

課題

既存顧客との関係強化を行い、エンゲージメントを高めたい。

解決策

モバイルアプリを活用し、メンバーシッププログラムや会員限定のイベントやクーポン配布を実施した。

結果

顧客との結びつきの強度が高まった。

教訓

顧客との関係性を強めることでエンゲージメントが促進される。

ライオン|オウンドメディアの活用

大手日用品メーカーであるライオン株式会社は、オウンドメディアサイト「Lidea」を2014年から運営しています。

その、オウンドメディアの会員登録者のデータを自社DMPに格納し、デジタルマーケティングに活用しています。

課題

テレビCMなどではカバーしきれない部分の理解を深めたい。

解決策

広告では訴求しきれない部分をオウンドメディアの記事コンテンツを通じて補完した。また、友だち登録数750万人以上のLINE公式アカウントと連携を行うことによってオウンドメディアへの誘導を増やすことに成功しています。

結果

オウンドメディアの会員登録者のデータを自社DMPに格納し、広告配信に活用することで、誘導効率が3〜15倍になり、獲得効率が4〜8倍になった。

教訓

オウンドメディア・LINE・DMPなどの複合的な施策を組み合わせることで、企業全体のマーケティング効率の向上に繋がる。

パナソニック|デジタルマーケティング推進室の設置

パナソニックは高級トースター市場向け商品「オーブントースター ビストロ」の売上で前モデルの2倍のペースを達成しました。

デジタルマーケティング推進室を設置し、Instagramの公式アカウントを通じてユーザーと効果的にコミュニケーションをとったことが要因です。

課題

SNSを有効活用し、幅広い層に商品の魅力を伝えたい

解決策

公式Instagramアカウントで、商品の機能だけを訴求するのではなく、憧れを抱くようなキッチン空間の提案を目指した投稿を行った。また、IGTVやリールにも注力し、モデルやその家族が調理する様子を投稿し、家電を使ったリアルなくらしを紹介した。

結果

SNSを活用することで、幅広い層にリーチでき、前モデルの2倍のペースの売上を作った。

教訓

SNS上で様々な接点を持つことで幅広い層にリーチできる。

VALX|インフルエンサーの起用でブランディング

VALXはプロテインやフィットネスグッズを販売しているフィットネスブランドです。

プロテインにおいては後発でしたが、YouTubeチャンネルを開設してブランディングを行いました。そして、販売開始10ヶ月で月商1億円という結果を残しています。

課題

パーソナルトレーナーのマッチングメディアの運営で、検索結果にまったく表示されなくなり月商が一気に4分の1にまで下がった。

解決策

インフルエンサーを起用したYouTubeチャンネルを開設。

結果

登録者数10万人のインフルエンサーを起用。プロテインの販売開始から10ヶ月で月商が1億円に達するという結果を残した。

教訓

YouTubeという媒体でファンを獲得し、そのファンが求めている商品を提供することで売上に繋がった。

Qoo10|インフルエンサーによるライブコマース

Qoo10は、マーケットプレイス型の総合ECモールです。インフルエンサーを起用したライブコマースによって約210万人の視聴者を獲得しています。

ライブコマースとは、ライブ配信中に商品の紹介を行い、視聴者は配信を見ながら商品の購入を行えるというものです。

課題

新たな販売チャネルを模索していた。

解決策

X(旧Twitter)上でライブコマースを行うことで、ライブ配信を見たユーザーがそのまま商品を購入してもらえるという導線を獲得した。

結果

ライブ配信は33,000人が同時視聴し、65万以上の「いいね」を獲得して多くの販売実績を作った。

教訓

新型コロナウイルス感染症の影響で、消費行動のトレンドは「非対面で非接触」になりつつあり、ライブコマースに対するニーズの高まりが確認された。

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デジタルマーケティング成功のチェックポイント

デジタル世界に入っていく

これらの事例から、デジタルマーケティングを成功させるために注意すべきポイントが浮かびあがってきます。

  • 目的の設定:何のために行うのかを明確にする
  • 現状の把握:課題点、問題点の把握をする
  • 計画の作成:ターゲットやペルソナへ適合した計画を立てる
  • 目標の設定:具体的で評価可能な目標を設定する
  • 手法の選択:数あるデジタルマーケティング手法の中から最適なものを選ぶ
  • 導入と改善:導入後も評価と改善を繰り返す

こうしたポイントをふまえることでデジタルマーケティングは実効性のある施策となるでしょう。

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最新のデジタルマーケティングの特徴

デジタル世界の広がり

2023年におけるデジタルマーケティングトレンドは、変化する消費者行動をふまえると以下の3つがポイントです。

・ChatGPT等のAI活用

AIの発展に伴い、生産性向上や業務効率化のためにAI技術の活用が進むと予想されます。

 

・分散型SNS

分散型SNSとは、特定の話題に応じたサーバが多数存在するSNSのことです。そのサーバごとにユーザーはIDを登録します。

分散型SNSの注目度が高まれば、企業のメディア運営の方針にも大きな転換が求められるでしょう。

 

・ソーシャルコマース

ソーシャルコマースは、SNS上で商品を購入することができる仕組みのことです。SNSのアプリからブラウザなどに遷移する必要がないため、ユーザー・企業共にメリットがあります。これが浸透すれば、SNS上でのコミュニケーションやライブコマースが今以上に盛り上がるでしょう。

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まとめ

デジタル世界を理解する

デジタルマーケティングは目的に合致した手法を用いることがポイントです。

株式会社wonderXは、SNSマーケティングを強みに、インフルエンサーのキャスティングを軸にしたPRプロモーションを得意としています。弊社では、リアルプロモーションを組み合わせた総合的なデジタルマーケティングの施策を提供していることが特長です。デジタルマーケティングの施策で選択肢のひとつとして、インフルエンサーの起用をご検討の場合は、ぜひお問合せください。

 

株式会社wonderXの特徴

  • 最短1日でデジタルマーケティングに精通した候補者の初回提案が可能
  • フォロワー3万人程度のマイクロインフルエンサーから100万人フォロワー以上まで幅広く網羅
  • VTuber、芸能人、タレントの提案も可能
  • キャスティングだけでなくデジタルマーケティングの企画設計、実施、レポーティング、改善と連続したサポートが可能
  • TikTok、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなど多くの媒体に対応

ブランドアンバサダー企画を検討される際には、弊社にご相談ください。

(参考: 『wonderX inc.』)

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