ブランドアンバサダーとは?仕事内容や企業が選ぶ時のコツ、起用するメリットを一挙紹介

6個の横に並んだ積み木に「アンバサダー」の文字がそれぞれ一文字ずつ書かれている。男性の手が最後の「ー」を摘まんでいる。周りにも文字の書かれた積み木が散乱している。

インターネットが発達した現代において、宣伝方法は多岐にわたります。その中で、ブランドアンバサダーの起用は、企業やブランドの価値を高めることが可能です。

この記事ではブランドアンバサダーの概要や起用するメリット、仕事内容、事例などを紹介します。

※目次※

  1. ブランドアンバサダーとは
  2. 企業がブランドアンバサダーを起用するメリット
  3. ブランドアンバサダーの仕事内容
  4. ブランドアンバサダーを選ぶときのコツ
  5. ブランドアンバサダーの事例5選
  6. まとめ

ブランドアンバサダーとは

白い服を着た女性が室内でリングライトに取り付けたスマートフォンに向かって何かを話している。

ブランドアンバサダーは、企業・ブランドのファンとして、その商品やサービスを宣伝する人のことです。

ブランドアンバサダーはブランドの顔となり、ブランドの宣伝をします。ある程度の支持や知名度はいりますが、芸能人である必要はありません。ブランドのファンであり、ブランドに対する自身の素晴らしい体験や好意的な意見を持っていることが重要です。ブランドへの情熱を周りに伝えることが新規顧客の獲得や既存顧客のロイヤルティ向上につながります。

アンバサダー(=Ambassador)は大使・代表という意味をもっており、ブランドアンバサダーはまさにファン代表ともいえる存在でしょう。

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企業がブランドアンバサダーを起用するメリット

5個の横に並んだ積み木に「MERIT」の文字がそれぞれ一文字ずつ書かれている。

ブランドアンバサダーの起用は、どのようにして販促に関わっているのでしょうか。

ここでは、ブランドアンバサダーを起用するメリットを解説します。

アンバサダーのファン層に訴求できる

ブランドアンバサダーには、ある程度の知名度があり、一定の層から支持されている人を起用することが一般的です。そのような人たちをブランドアンバサダーに迎えることで、その人に元からついているファンへ商品やサービスの販促をダイレクトに行えます。

例えば、女子高生をターゲットにしたブランドを訴求したいとしましょう。ブランドアンバサダーには、SNSのフォロワーに女子高生が多く、若い女性へ影響力のある人物が最適です。不特定多数の人が見る街中の看板やテレビのコマーシャルよりも、ターゲットである女子高生へ的確に訴求できます。

商品やサービスの長期的なイメージアップにつながる

ブランドアンバサダーを迎えることでブランドは長期的なファンを獲得し、世間からも「長年支持するファンをもつ信頼できるブランド」として認知され、イメージアップにつながります。

ブランドアンバサダーは、アンバサダーとなる以前から自身もブランドのファンであることが多く、企業とのつながりは長く深いものとなるでしょう。また、ブランドアンバサダーは、商品やサービスの販促を単発では行いません。ブランドや企業を包括し、長期的に訴求します。

アンバサダーのファンがアンバサダーの長きにわたるブランドへの信頼や日々の情報発信を見て、ブランド自体へのファンになることも大いに期待できるでしょう。

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ブランドアンバサダーの仕事内容

男性が木目のあるテーブルでノートパソコンでタイピングしている様子を上から写し、画角に入っているのは手首から先のみ。

ブランドアンバサダーはブランドのファンとして訴求する役割を持ちます。具体的にはどのようなことをするのでしょうか。

ここからは、ブランドアンバサダーの主な仕事内容を4つご紹介します。

ブランドの理念やメッセージを発信する

ブランドアンバサダーは、ブランドの研究をして理解を深め、SNSやメディアへの出演でブランドの理念を発信します。

ブランドがメッセージや情報を発信する目的は、その理念に共感するロイヤルティの高いファンを獲得するためです。ロイヤルティの高いファンは商品の購入のみではなく商品のよさを周りに広め、何かを買う際はそのブランドから商品を購入したいと考えます。

ブランドの理念を周りに伝え、日々情報を発信することはブランドアンバサダーの基本であり、最も重要な仕事のひとつといえるでしょう。

ブランドの商品やサービスを宣伝する

ブランドアンバサダーはファンとして商品やサービスを使用・体験し、その感想を発信します。テレビや雑誌での宣伝力が以前より低下した現代において、SNSでの発信は最も影響を及ぼす方法のひとつといえるでしょう。

ブランドアンバサダーが商品を使用してる様子をライブ配信で流したり、ブランド側では気付けないよさや使用する際のアドバイスを伝えることで、購買意欲を高めます。

最近では、アンバサダーの発信する内容に対して細かな制約を定めないことが主流です。消費者はブランドが書いた「いかにも宣伝です」というようなコメントを好まない傾向にあるため、アンバサダー自身の言葉で発信することが消費者のこころを掴むきっかけになります。

商品の使い方を紹介する

何か商品を購入したとき、これはどのように使用するのが正解なのだろうかと悩んだことは誰しもあるでしょう。ブランドアンバサダーは、商品やサービスの使用方法を動画などで詳しく伝えることも仕事のひとつです。

現代では、テレビ以外にもInstagramのリールやライブ配信、YouTubeなどで映像を広く発信できるようになりました。商品の訴求を促進するために、文字では伝わりにくい部分や説明書ではよく分からないことなどを、商品を使用する側ならではの視点で紹介をすることが重要です。

ファンからの意見をブランドに伝える

ファンからの意見をブランドに伝えることは、ブランドアンバサダーとしての重要な仕事のひとつです。ヘビーユーザーであるロイヤルティが高いファンからの意見はブランドをより成長させます。

消費者が抱くブランドへの意見はブランドにとって有益なものです。その意見はフィードバックとなり、商品やサービスをよりよいものに変えるヒントとなるでしょう。

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ブランドアンバサダーを選ぶときのコツ

明るい色の木材の床の上に黒いリングノートとその上にペン、5個の横に並んだ積み木があり、積み木にはPOINTの文字がそれぞれ1文字ずつ書かれている。

ブランドアンバサダーはブランドの顔となる人物です。ブランドのイメージへ直結するため、人選は核となるでしょう。

ここからは、ブランドアンバサダーを選ぶときのコツを5つご紹介します。

ブランドの情報に理解があるか

ブランドアンバサダーを選定するとき、最初の判断基準となる点はブランドのファンであるかどうか、すなわちブランドの理念やメッセージに理解があるかどうかです。

ブランドは、ブランドの理念に共感し、賛同する人を増やしたいと考えます。ブランドのよさを他人に説くためには、付け焼き刃の知識や上辺だけの理解ではなく、アンバサダー自身が心から思っていることを自然体の言葉で語れるかが重要です。

本人のイメージがブランドに合うか

次のポイントは、ブランドを訴求したい層とブランドアンバサダーのファン層が一致しているかどうかです。

例えば、今期のドラマで活躍しているからといって、女子高生をターゲットにしたブランドのアンバサダーに50代の男性俳優を起用してもマーケティングの効果は見込めません。

活躍している芸能人でなくても、今女子高生に見られているインスタグラマーやYouTuberを起用するほうが、ターゲットとする女子高生へ広く影響を与えます。また、同じ言葉を発信してもより耳を傾けてもらえやすいでしょう。

世間からの好感度が高いか

前述した通り、ブランドアンバサダーはブランドの顔となる人物です。ブランドのイメージと直結するため、ファンからの支持だけでなく、世間からの好感度が高いことも重要でしょう。好感度が高いとニュースなどでも取り扱われやすくなり、話題につながります。

例えば、過激な発言で人気なYouTuberは、どれだけ人気であってもブランドアンバサダーへの起用は避けたほうが無難です。アンバサダーが炎上してしまったら、ブランドのイメージダウンにもつながります。

話題性や人気があるからというだけでなく、その人気がどこからくるものなのかをしっかりと見極めましょう。

ファンと積極的にやり取りしているか

人と人とのつながりは会話、つまりは双方向からの発信・受信によって強まります。マーケティングにおいてもその法則は同じであり、日々ファンと交流をもつことでブランドアンバサダー、引いてはブランドとファンとの結びつきを強められるでしょう。

ブランドアンバサダーとファンとの交流はエンゲージメントの向上へ直接的に関わります。この場合のエンゲージメントとは、ファンがもつブランドへの愛着や結びつきのことです。

現代では、イベントを開かずともSNSによってファンとの交流ができます。日頃からSNSでファンとつながりのある人物を選びましょう。

ブランドの商品やサービスの愛用者か

ブランドアンバサダーとして起用する人物はブランドのファンであると共に、商品やサービスを「愛用」しているかどうかも選考の判断基準にすることがポイントです。身をもって体感することで商品のよさを発見でき、SNSへ発信しやすくなります。

また、商品情報の発信を見て購入したファンのコメントや口コミが、消費者の購入を後押しする一手となるでしょう。

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ブランドアンバサダーの事例5選

スマートフォンの画面からメガホンを持った女性がとび出すようなイラストが描かれている。スマートフォンから出た青い線で人のシルエットやハートがつながれていて、スマートフォンからの情報発信により人々がつながっていく様子が表されている。

企業はどのような人物をブランドアンバサダーとして起用し、ブランドアンバサダーはどのような活動を行ったのでしょうか。

ここからは、過去にあったブランドアンバサダーの事例を5件ご紹介します。

adidas×渡辺直美

スポーツブランドのadidasは女性のインクルーシビティに着目したキャンペーンに併せ、芸人の渡辺直美をブランドアンバサダーに起用しました。自分の可能性を信じて夢を追い続ける渡辺直美の姿勢が、キャンペーンの「I’m Possible/ジブンを信じきる。」というスローガンに合致したことが起用の理由です。

渡辺直美はadidasのトレードマークである3本線を取り入れたヘアデザインを公開したり、彼女と同様に自分の可能性を信じて挑戦を続け、人々に勇気を与える女性にスポットライトを当てたブランドフィルムへ出演したりしました。

J.Score×二階堂ふみ

J.Scoreは、AI(人工知能)でユーザーの信用度を数値化するサービスを日本で初めて提供した企業です。金融機関は数値化されたスコアによって貸付条件を設定できます。

この企業がブランドアンバサダーに起用した人物は、女優の二階堂ふみです。潜在能力を活かし、女優以外にも執筆や写真家として活動する多彩な彼女のスタイルが「AIで、内なる自分を、スコアに。」というコンセプトと一致したことが起用の理由でした。

主な活動は、YouTubeで公開されたWebムービーやテレビコマーシャル、屋外看板などへの出演です。

BiDAN×ぷろたん

男性美容メディアのBiDANは「日本一カッコいいマッチョを決める」コンテストに併せて、筋肉系YouTuberのぷろたんをブランドアンバサダーに起用しました。ぷろたんのチャンネルには、大食いやドッキリなどのふざけた動画が多くあります。一方、ぷろたん本人はフィジークの大会で優勝するほどの「マッチョ」であり、筋トレ動画も人気です。

BiDANは「マッチョ」の魅力を多くの人に伝えたいという考えから、チャンネル登録者数が200万人を超えるぷろたんをブランドアンバサダーへ起用しました。

ぷろたんはコンテストのプロモーションやコンテストの優勝者との合同筋トレなどの動画に参加して、大会を盛り上げました。

ABCクッキング×料理系インフルエンサー

日本中に料理教室を展開するABCクッキングは、2023年度のブランドアンバサダーとして19名の料理系インフルエンサーを起用しました。この19名のインフルエンサーはInstagramを通して情報を発信します。

これまでに紹介したブランドアンバサダーと異なり、企業側がアンバサダーを募集する形態で起用しました。本件は、ライトインフルエンサーを起用しており、Instagramのフォロワーは500人~2,000人程度が大半です。19名のインフルエンサーは料理系という共通点はあれど、フォロワーの層が少しずつ異なります。

料理という特性上、訴求は男女や年齢を問わず幅広い層へ広げることが可能です。影響力の強いひとりの人物が特定の層へ訴求するより、小さくてもさまざまな方向へスポットを当てるほうが効果を得られる場合もあります。

レッドブル×湊あくあ&獅白ぼたん

エナジードリンクで知られるレッドブルは、2023年夏のコラボキャンペーンとして女性Vtuber(バーチャルYouTuber)の湊あくあ&獅白ぼたんをブランドアンバサダーに起用しました。2名はRed Bull Gamingにおいて、ファンミーティングを開催したり、Webコラムを連載しています。

湊あくあは大のレッドブル好き、獅白ぼたんは凄腕ゲーマーという点が起用の大きな理由でしょう。また、ゲーム界隈のターゲットである20代は、テレビよりYouTubeを観る世代です。テレビをメインに活動する芸能人より、YouTubeを活動の場とし人気が急上昇しているVtuberを起用することで、より一層ターゲットへ訴求できます。

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まとめ

小さな黒板の上にカラフルな人形の切り紙が置いてあり、ひとつの人形から他の5人へ矢印が出ている。矢印の元の人形の頭上には「AMBASSADOR」と書かれている

ブランドアンバサダーの起用は、顧客のロイヤルティを高めるために最適なマーケティング戦略のひとつです。知名度だけを上げたいのであれば、多数のインフルエンサーを単発の案件として起用することも手でしょう。しかし、商品単体や価格に引かれたファンはその魅力が失われると即座に離れてしまいます。ブランドアンバサダーを起用してブランドのファンを増やすことは、ブランドの長期的な利益につながるといえるでしょう。

ブランドアンバサダーの起用にはターゲットをしっかりと定めてから人選を行うことが重要です。

株式会社wonderXでは、お客様の要望に添ったキャスティングを実現します。ブランドアンバサダーの起用でお悩みの際はぜひ弊社へご相談ください。

株式会社wonderXの特徴

  • 最短1日で条件にあった候補者の初回提案が可能
  • 100万人フォロワー以上のトップインフルエンサーから身近なマイクロインフルエンサーまで紹介可能
  • VTuber、芸能人、タレントの提案も可能
  • キャスティングだけでなくブランドアンバサダーの企画設計、実施、レポーティング、改善と連続したサポートが可能
  • TikTok、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなど多くの媒体に対応

ブランドアンバサダー企画を検討される際には、弊社にご相談ください。

(参考: 『wonderX inc.』)

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