総務省の調査によると、個人でSNSを利用する人の割合は78.7%と非常に高い数字になっています。
そのため、SNSユーザーを対象にしたSNSマーケティングは、多くのユーザーにリーチできるため、良い効果が期待できるといえるでしょう。また、SNSを有効活用すれば、顧客を獲得できるだけでなく、SNSで得た顧客の意見をもとに商品開発をすることも可能です。
しかし、どのようにSNSマーケティングを行えばよいかイメージのわかない方もいるかもしれません。
この記事では、SNSマーケティングを行う企業の具体例を紹介し、メリットやデメリットなどについて解説します。
※目次※
- SNSマーケティングとは
- SNSマーケティングの対象になるメディア
- SNSマーケティングの成功事例
- SNSマーケティングのメリット
- SNSマーケティングのデメリット
- SNSマーケティングにはインフルエンサーの起用も有効
- まとめ
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、ソーシャルメディアを活用し、商品とサービスの認知度向上や販売促進につなげるものです。サービスによっては、顧客と直接コミュニケーションを図れます。また、SNSアカウントのキャラクター性によっては、多くのファン獲得も狙えるでしょう。
SNSには拡散機能があります。商品を利用した人の口コミから、商品のよさが広がり、広告を出す以上の効果を得られるかもしれません。SNSでの商品購入に関する調査では、SNSで商品を見るまで購入予定がなかったものを、SNSの広告や口コミで購入に踏み切ったと回答した人が6割を超えています。
出典:株式会社ネオマーケティング「SNSでの商品購入に関する調査」
SNSマーケティングの対象になるメディア
SNSごとに利用者層が異なります。同じ商品の宣伝であっても、文言や見せ方によって反応は変わるでしょう。
ここからは、各SNSの特徴や利用者層について解説します。
Instagram|画像で商品をアピールできる
Instagramは、画像や動画の投稿をメインにしたSNSです。 おしゃれな画像や、インパクトのある文章が書かれた画像など、画像自身の力で人の目を引く点が特徴といえます。投稿には文章(キャプション)を添えられますが、画像や動画の質がより重要視されるでしょう。
一方、拡散力が低い点がデメリットです。しかし、画像の工夫次第で「バズらせる」ことはできます。
X(旧Twitter)|大きな拡散が見込める
X(旧Twitter)は、短い文章を主体としたSNSです。その時の感情や思った事を気軽にポストできます。幅広い世代から利用されるSNSで、拡散力の高さが特徴です。
企業用にProアカウントが用意されており、分析や、収益化ができます。文章だけでなく、画像も加えて詳しい商品紹介が可能です。
X上では個人の口コミにより、特定の商品やサービスの人気に火が付くこともあります。 日本人はXの利用者数が世界第2位です。人口に占めるユーザーの割合が高いため、広告の手段として有効といえるでしょう。
TikTok|若年層への宣伝向き
TikTokは、短い動画をシェアするSNSです。流行りの音楽に合わせてダンスを踊ったり、流行りのフォーマットで動画を作成できたりします。主な利用者層は10代の若者です。
インパクトがあって分かりやすい動画が人気を集めます。商品やサービスが若い世代向けの場合、TikTokをうまく利用すると顧客拡大のチャンスにつながるでしょう。
Facebook|中高年の利用率が高い
Facebookは、Instagramと同じくMeta社が運営する実名登録制のSNSです。中高年の利用者が多く、SNSがなかった時代の友人とつながることのできるSNSとして人気を博しています。投稿のメインは文章で、他のSNSよりも長い文章を投稿できる点が特徴です。
ただし、他のSNSと比べると利用者層が絞られています。ターゲット層を限定した広告を打ち出したいときにはおすすめです。
YouTube|ショート動画に注目が集まる
YouTubeは、動画投稿サイトとして人気のSNSです。長尺の動画がコンテンツの中心ですが、「ショート」と呼ばれる短尺の動画も人気があります。
ショート動画は、文字が入っていて音声を再生しなくても内容の分かる動画が人気です。幅広い年代が利用しているため、若者から中高年にまで宣伝できます。
ショート動画は、長尺動画の切り抜きの投稿も可能です。商品紹介の長尺動画を投稿後、ショート動画も同時に投稿すると集客効果が大きくなるでしょう。ショート動画は、切り抜き前の動画リンクを設置できます。簡単に長尺動画へ誘導可能です。
SNSマーケティングの成功事例
SNSマーケティングで既に成功をおさめている企業はいくつかあります。
成功している企業の戦略はさまざまです。成功事例を自社のマーケティング戦略立案に役立てましょう。ここからは、3社の成功事例を解説します。
シャープ
シャープは、X(旧Twitter)を利用したマーケティングで成功している企業です。 Xの「中の人」の人気が高まり成功した事例です。
アニメキャラクターのイメージカラーに合った自社製品の写真を添付して誕生日を祝ったり、公式アカウントに寄せられた疑問に面白おかしく答えたりしています。大手企業のアカウントとは思えない「ゆるさ」が人気の理由です。
企業が人間味のある一面を見せることで、ファンを獲得できますが、運用者のリテラシーが問われます。
コクヨ
コクヨは文具専門の会社です。「コクヨのぶんぐ」のInstagramアカウントは2023年9月時点で13万人ものフォロワーを抱えています。
Instagramではシンプルな商品画像を掲載している点が特徴です。商品の紹介を分かりやすく文章にまとめています。
コクヨの強みは、Instagramの活用だけでなく、自社のオウンドメディア(コクヨマガジン)と組み合わせたマーケティングです。Instagramでユーザーからの「困った」声を集めて、コクヨマガジンで記事にしています。ユーザーに寄り添ったコンテンツを配信することで、ユーザーから人気を得ているのです。
ユーザーのファン化を目的に、SNSとオウンドメディアを連携している好例といえます。
ロイズ
ロイズは、Instagramの公式アカウントで、自社の商品のプレゼントキャンペーンを実施しました。応募の条件として、ロイズの写真をハッシュタグとともに投稿することが含まれています。
キャンペーンに応募したユーザーがSNS上に投稿すると、公式アカウントをフォローしていない層にも商品の情報が回るため、ターゲット層以外にも商品やキャンペーンを知ってもらえる点がメリットです。
SNSマーケティングのメリット
SNSの積極的な活用は、企業に大きなメリットをもたらします。購買意欲や認知度の向上につながるでしょう。そのため、SNSは広告戦略に欠かせません。
ここからは、SNSマーケティングのメリットを詳しく解説します。
手軽に始められる
SNSマーケティングは、気軽に始められます。
アカウント開設が無料のSNSが多く、ユーザー登録さえすればすぐに使い始められるでしょう。この手軽さは、他の広告にはないメリットです。
企業や商品の認知度が広がる
SNSには、拡散力があります。そのため、うまく拡散させられれば、商品やサービスの認知度向上につながるでしょう。
多くの人がSNSを利用しているため、ひとつのSNSマーケティング施策が成功すれば、幅広い世代の目に留まります。
例えば、X(旧Twitter)はボタンひとつで拡散可能です。企業アカウントをフォローしていない人の目にも投稿が届きます。各SNSの特徴に合う施策をとることで、拡散のループが発生し想定を超える拡散が起こるかもしれません。
費用を抑えて宣伝できる
アカウント開設は、ほとんどのSNSで無料です。運用費も、インフルエンサーに宣伝を依頼するような特別な施策以外には必要ありません。
拡散力の大きさに対し費用がほとんどかからない点は、大きな魅力といえます。
普段広告を目にしない層にも伝えられる
ウェブサイトや雑誌に掲載する広告は、その媒体を利用する層にのみ届きます。一方、SNSは幅広い層が利用しているため、多くの顧客へリーチが可能です。
顧客とのつながりが深くなる
SNSは、コメント欄やダイレクトメッセージで、顧客と直接やり取りが可能です。
SNS戦略で成功している企業アカウントには、顧客とのやり取りが評判となっているものもあります。 投稿が企業を身近に感じるきっかけになれば、顧客がその企業の「ファン」になるかもしれません。商品やサービスの選択肢に入りやすくなるでしょう。
顧客とのつながりが深くなると、長期的に企業をサポートしてもらえる機会につながります。
企業のブランドイメージを保てる
Instagramのようにプロフィールページに投稿の一覧が掲載されるSNSは、投稿画像の雰囲気を合わせると統一感が出ます。ユーザーに企業やブランドのイメージを伝えられるでしょう。
ブランディングのためにも、投稿内容の雰囲気を統一することは重要です。高級なサービスや商品を取り扱う企業は、SNS投稿により「高級感」や「洗練さ」をアピールできます。
SNSマーケティングのデメリット
SNSへの投稿は修正が効きません。配慮に欠ける投稿が一度拡散されると、炎上につながる恐れがあります。
SNSマーケティングをするときは、デメリットに対する理解が重要です。ここからは、デメリットを詳しく解説します。
運用に時間と手間がかかる
フォロワー数が伸び、効果が得られるようになるまでには時間がかかります。投稿がどれほどの人に見られているか分析したりニーズを見極めたりするには、手間もかかるでしょう。
SNSマーケティングスタッフを設け、アカウント運営に時間を割く必要があります。
炎上のリスクがある
SNSで炎上してしまう企業アカウントが見られます。顧客は企業アカウントの投稿に関して敏感です。炎上した企業アカウントは、冷ややかな目で見られる可能性があります。
ネットリテラシーを持った担当者による発信が重要です。投稿内容に配慮したアカウント運営が欠かせません。
SNSマーケティングにはインフルエンサーの起用も有効
企業アカウント自体のフォロワーが少ない場合、フォロワーを多く持つインフルエンサーに宣伝を依頼する方法が有効です。プロモーションの目的に合ったインフルエンサーを起用できれば、宣伝が行われる商品やサービスの認知度拡大につながります。
インフルエンサーがよいと紹介したものに対して、フォロワーは興味を持ちます。ターゲット層の年代に沿ったインフルエンサーを起用すると、より効果が得られやすいでしょう。
まとめ
SNSの活用で、幅広い層にサービスや商品を届けられます。また、SNSマーケティングは手軽に始められるメリットがあります。ただし、投稿内容の修正は難しく炎上のリスクもあるでしょう。ネットリテラシーを持つ者による運用が大切です。
企業アカウント自体にフォロワーが増えるまでには、時間がかかります。インフルエンサーを活用すれば、サービスや商品を手軽に広められるでしょう。
インフルエンサーの起用を考える場合は、インフルエンサーのキャスティング会社への依頼がおすすめです。SNSを熟知したインフルエンサーやキャスティング会社と組めば、効果の高いマーケティングができます。
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(参考: 『wonderX inc.』)