Instagramの広告は、いまや多くの企業が活用しています。中でも、ビジュアルや使い心地のPRが重要な化粧品ブランドは好相性といえるでしょう。
一方で、なぜInstagramが他のSNSより向いているのか、詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。Instagramの特徴を把握すれば、化粧品ブランドの出稿先として選ぶことのメリットがみえてきます。また、投稿する際のイメージも湧くでしょう。
そこで、この記事では、Instagram広告を出稿する効果や注意点について、分かりやすく解説します。
※目次※
化粧品がインスタ広告と相性が良い理由
化粧品とInstagram広告の相性が良い理由には、どのような点が挙げられるのでしょうか。
ここでは、4つのポイントを挙げて解説します。
他のSNSと比べて女性ユーザーが多い
他のSNSと比較して、女性ユーザーの多さが挙げられます。また、もっとも多い世代は20代で、次点は10代や30代です。化粧品業界が狙うターゲット層と一致しているでしょう。
交通機関での広告やテレビCM、雑誌広告などは、不特定多数に向けて発信されます。それらと比較するとInstagramはターゲティングが容易であり、効率的な訴求が叶う媒体であるといえるでしょう。
(参考:『令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書p.69|総務省』)
情報収集ツールとして使われる
Instagramが情報収集に使われるツールであることも、理由のひとつです。公式の調査によれば、とくに化粧品についてはSNSを情報源にするという結果が出ています。「商品を知るきっかけ」として、SNSを活用しているということでしょう。
この結果は、検索エンジンに代わってInstagramのハッシュタグ検索の利用者が増えていることにも裏付けされています。
(参考:『ソーシャルコマースに関する定点調査2022」|Glossom株式会社のプレスリリース』)
ファッションや美容・コスメに関心の高いユーザーが多い
ファッションや美容、コスメに関心の高いユーザーが多いことも大きな理由です。Instagramは視覚的なコンテンツであるため、見栄えに関するジャンルに需要が集中する傾向にあります。かつては、「インスタ映え」というワードが流行したことでも話題になりました。
購入を検討する際にも、写真や動画から色味を確認できます。また、モデルを通して仕上がりや質感を参考にでき、自分に合うものを選べる点も便利です。
美しいパッケージが拡散されやすい
美しいパッケージを写した投稿が拡散されやすい点も理由といえます。Instagramのユーザーは、美しいものや洗練されたものを好む傾向にあるためです。
化粧品には、パッケージにこだわっているアイテムが多くあります。優れたデザインはより多くの注目を集め、Instagramで話題になりやすいでしょう。
ただし、華やかなものでもシンプルなものでも、デザインにブランドの世界観が落とし込まれていることが重要です。
化粧品ブランドがインスタ広告を活用するメリット
化粧品をInstagram広告に出すメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。
ここでは、4つの特徴を挙げて解説します。
フォーマットが充実している
広告に活用できるフォーマットが充実している点がメリットといえます。
- フィード投稿
- ストーリーズ
- ライブ配信
- カルーセル式投稿
- コレクション広告
- 発見タブ
などです。
どれも特別な機材は不要であり、準備をしなくてもアプリケーション内で簡単に操作できます。また、いくつかのフォーマットを組み合わせることも可能です。
たとえば、フィードに投稿した記事をストーリーズにもアップすれば、タイムラインで埋もれるリスクが少なくなります。工夫次第で、広告の注目度をさらに高められるでしょう。
ブランディング強化により熱心なファンがつきやすい
ブランディングを強化できることで、熱心なファンの獲得が叶う点もメリットです。Instagramは視覚的に統一感をもたせやすく、ブランドのカラーを印象付けやすいといえます。
世界観が明確になれば、より強いインパクトを与えることが可能です。共感するユーザーの心をしっかりとつかむことにつながります。
また、競合他社との差別化も可能です。一貫性の高さは、独自性の高さともいえるでしょう。
ショッピング機能がある
ビジネスアカウントにはショッピング機能があることも、メリットのひとつです。関心の高いユーザーをそのまま購買行動に誘導できます。
ショッピングカート機能を付随させ広告画面から直接購入できる仕組みにすれば、ユーザーは外部サイトを開く手間がありません。
ステップを最小限にすることで、購入までの一連の流れをスムーズに促します。
ターゲットを絞ったマーケティングができる
ターゲットを詳細に絞ったマーケティングができる点もメリットとして挙げられます。Instagramは実名登録のFacebookと連携しているケースが多いためです。性別や年齢などを詳細に絞り、精度の高い設定ができます。
CMや雑誌、Web広告などの不特定多数に向けた発信と比べて、費用対効果を高く感じられるでしょう。メインユーザーの性別や年代が限られる化粧品の広告に向いている媒体といえます。
インスタの化粧品広告を活用する際のコツと注意点
Instagramの広告を活用する際には、いくつかの注意点があります。とくに、化粧品は法律に触れる恐れもあるため、綿密な確認が必要です。
ここでは、5つのポイントを挙げて解説します。
薬機法・広告規制に留意する
薬機法や広告規制の確認は重要なポイントです。薬機法は、正しくは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」といいます。2021年の改正により、虚偽広告や効果を誇大した広告には課徴金制度が適用されるようになりました。
個人、法人を問わず誤解を与える書き方をすれば懲罰の対象になり得ます。そのため、効果や性能についての記述には充分な注意が必要です。
(参考:『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第66条|e-Gov法令検索』)
ターゲットを明確化する
ターゲットを明確化することも重要です。誰に向かって発信するのかが定まっていないと、投稿に一貫性をもたせることは難しくなります。
また、Instagramの「ターゲットを絞ったマーケティングができる」というメリットを活かすためには、ターゲット層の詳細な設定が必須です。ハッシュタグの設定作業も、ターゲティングが前提にあります。
Instagramで広告を活用する際には、より重要な作業であるといえるでしょう。
ファーストビューを意識する
ファーストビューを意識したクリエイティブな作品であることもポイントです。動画の冒頭部分を魅力的にしユーザーの関心をつかむことで、動画全体の視聴を促せます。もっとも伝えたいことや、インパクトのあるシーンを冒頭に配置しましょう。
また、マナーモードにしているユーザーにも伝わるように、無音の状態で楽しめる動画であることも重要です。視覚的な効果を優先して制作するとよいでしょう。
ワンクリックで予約・問い合わせできるようにする
ワンクリックで予約や問い合わせができることも重要なポイントです。これを、コール・トゥ・アクションといいます。アクションを起こすステップを少なくすることで、ユーザーの反応を得やすくすることが狙いです。
ただし、商品の内容が説明不足の段階で、予約や購入ページに誘導しても十分な効果を得られません。投稿内容と一致したステップの設定が必要です。関心の高まりに応じた適切な情報の提供を心がけましょう。
インフルエンサーに任せきりにしない
インフルエンサーを起用した際、任せきりにしないこともポイントです。インフルエンサーとの連携という施策自体は効果的でも、適切な運用をしなければ充分な効果を得られません。
ただ宣伝効果を狙うだけでは、購買行動に結びつく可能性は低いでしょう。インフルエンサーとのコミュニケーションを密にして、コンセプトやアイテム誕生の経緯など、伝えてほしい情報を共有することが重要です。
ブランドとファンの関係を構築することを目指した運営を心がけましょう。
インフルエンサーを起用した宣伝を効果的におこないたいときは、インフルエンサーのキャスティング会社の利用がおすすめです。
実績豊富な会社へ依頼すれば、知識やノウハウに基づいたアドバイスも受けられます。インフルエンサー選びに悩んだり、より宣伝効果を高めたいと考えたりする際は、キャスティング会社への相談も一つの手です。
インスタを活用した化粧品広告の事例
Instagramを活用した化粧品広告には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、4つの事例を紹介します。
FAVOR|コスメの最新情報を発信
FAVORは、トレンド情報を中心に発信しているコスメメディアです。投稿はピンクトーンが多く、全体的に明るいカラーで統一しています。また、端的なテキストやコピーを添えているため、ユーザーは一目で広告の内容を理解することが可能です。
キャプションはカジュアルな文体で、絵文字を多用しています。ユーザーとの距離感の近さを演出するためでしょう。口コミ情報は、身近な間柄ほど説得力を増す傾向にあります。友人から聞くような感覚で参考にしているユーザーも多いでしょう。
LANCOME|徹底した自社ブランディング
LANCOMEは、フランスを代表するコスメブランドです。グローバルに展開しているブランドらしく、Instagramでもさまざまな国籍のモデルを起用しています。全体的に落ち着いた色味に統一しているため、 高級感を感じるユーザーは多いでしょう。ブランディングの徹底ぶりがInstagramでも多くの支持を得ています。
また、ショッピングカート機能により、関心をもったユーザーは広告から商品の購入が可能です。Instagramでマーケティングするメリットを最大限に引き出している事例といえます。
KATE|リップモンスターで話題
KATEは、TikTokで「リップモンスター」の広告がバズったことで話題のコスメブランドです。商品の企画段階からSNSでのバズを想定しており、各媒体を意図的に使い分けています。
Instagramでは動画の割合は低く、写真の投稿が主です。アイテムを際立たせるシンプルな背景と構図で、シリーズごとにカラーをまとめています。
商品名やコピーにも印象的なフレーズを使うことで、ブランディングの強化を実現しているブランドです。
CANMAKE TOKYO|キャプションが充実
CANMAKE TOKYOは、コスメ好きの女性に向けて新作やイベントに関する情報を発信しています。使いこなし術として使用方法を動画で紹介していることでも人気です。
アイテムを紹介する写真はシンプルに、使用感や使用方法を伝える投稿はキャプションも充実させるなど、投稿の目的ごとに特徴があります。
また、ハイライトを内容ごとにカテゴライズしているため、はじめて広告を見たユーザーも必要な情報がどこにあるのかがすぐに分かるでしょう。分かりやすく伝える工夫が、新規ファンの獲得につながっています。
まとめ
ファッションや美容、コスメなどに関心の高いユーザーが集まるため、Instagramは化粧品の広告と相性の良いSNSです。複数のフォーマットを使い分けることで、より高い宣伝効果を得られるでしょう。
弊社wonderXでは、インフルエンサーのキャスティングを主軸に、SNSにおけるプロモーションのサポートを提供しています。キャスティングだけでなく、企画についてのご提案も可能です。化粧品のInstagram広告出稿をご検討の際は、ぜひ弊社までご相談ください。
株式会社wonderXの特徴
- InstagramをはじめとしたYouTube、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSでPRが可能
- 100万人フォロワー以上のトップインフルエンサーからライトインフルエンサーまで幅広く網羅
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(参考: 『wonderX inc.』)