SNSやイベント会場で活躍するブランドアンバサダーの収入について、詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。収入の目安が分かれば、アンバサダーを仕事として捉えることが可能です。
そこでこの記事では、ブランドアンバサダーについて分かりやすく紹介します。
※目次※
- ブランドアンバサダーとは
- ブランドアンバサダーの収入
- ブランドアンバサダーの種類と仕事内容
- 企業がブランドアンバサダーを求める理由
- ブランドアンバサダーが企業に与えられるメリット
- ブランドアンバサダーとして仕事を取りに行く方法
- ブランドアンバサダーに選ばれるためのポイント
- ブランドアンバサダーの成功事例2選
- まとめ
ブランドアンバサダーとは
アンバサダーとは、「大使」や「代理人」という意味です。それを踏まえて意訳すると、ブランドアンバサダーは「商品の魅力を伝える人」「ブランドを象徴する人」を表わします。企業アンバサダーと呼ばれることもあるでしょう。
ブランドアンバサダーは、そのブランドや商品の熱心なファンであることが前提です。そのため、商品やブランドに関する深い知識を備えています。近年では、消費者にとってより身近な存在であるインフルエンサーが起用されることも多いでしょう。
ブランドアンバサダーの収入
ブランドアンバサダーの収入には、さまざまなタイプがあります。
たとえば、
- フォロワー数や投稿数で収入額が決まるパターン
- 定額で支払われるパターン
- その他、商品の購入数で決まるパターンやインプレッション数で決まるパターン
などです。
また、試用期間中は無報酬とする企業や、報酬を自社商品の現物支給とする企業もあります。収入は人によって、また企業によって幅があるため、平均値を一概には測れません。
一般の人でも芸能人と同等に影響力をもつケースでは、高額になることがあります。
ブランドアンバサダーの種類と仕事内容
ブランドアンバサダーの種類は、
- オンラインアンバサダー
- 対面アンバサダー
の2つが主流です。
ここでは、それぞれの特徴や仕事内容について紹介します。
オンライン型ブランドアンバサダーの仕事内容
オンライン型ブランドアンバサダーは、インターネット上での業務を請け負います。たとえば、
- SNSでの商品紹介
- カスタマーサービスへの口コミ投稿
- ブログの投稿
- 伝言板やチャットグループへの書き込み
などです。
これらの活動を通して、企業やブランドの認知度向上を目指します。自身が体験したからこそ分かる使い心地やメリットなどを、消費者の目線で伝えることがポイントです。
また、SNSを通じてユーザーとの交流を担うポジションでもあります。
対面型ブランドアンバサダーの仕事内容
対面型ブランドアンバサダーは、オフラインで交流する業務を担います。たとえば、
- 会議やマーケティングイベントなどへの出席
- イベント登壇
- 販促品の配布
- ブランドウェアの着用
- 製品のデモンストレーション
などです。
ユーザーとの対話を通して、ブランドや商品の魅力を伝えます。実際に顔を合わせて交流できるため、ファンにとってはより身近に感じられる存在です。自身をPRする場としても経験を積めるでしょう。
企業がブランドアンバサダーを求める理由
さまざまな企業がブランドアンバサダーを求める目的は、アンバサダーが企業のファンであることが大きな理由です。自社に対して熱量の高い人物であれば、その口コミによって新たなファンの獲得が期待できます。
アンバサダーは、自身の体験を通して商品に対する正しい情報を備えている点が特徴です。また、同じ消費者の立場から、ユーザーの求める情報を的確に発信できます。
適切な情報を正しく伝えることを重視しているマーケティング手法といえるでしょう。
ブランドアンバサダーが企業に与えられるメリット
ブランドアンバサダーが企業に与えるメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。アンバサダーの役割が分かれば、より良質なプロモーションが可能です。
ここからは、4つのポイントについて紹介します。
顧客目線でのマーケティングを叶えてもらえる
大きなメリットとして、顧客目線でのマーケティングを実践してもらえる点が挙げられます。熱心なファンであるアンバサダーからの意見は、企業にとって有用です。
また、アンバサダーが消費者の身近な存在であることで、ユーザーから反応がかえってきやすくなります。
その結果、企業側は多くの顧客データを集めることが可能です。満足度や課題点など、精度の高い情報を得て、消費者のニーズに合った商品へとブラッシュアップできるでしょう。
ポジティブな情報発信をしてもらえる
熱量の高い消費者であるアンバサダーからの発信は、ポジティブで良質です。誤った情報を発信するリスクや、SNSで悪い噂が立つリスクが少ないことは、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。ユーザーへプラスの印象を与えることで、新規ファンの獲得を期待できます。
肯定的な発信を続けるアンバサダー自身にも、ポジティブなイメージがつきやすいでしょう。
ファンに効率的なアプローチができる
ファンに効率的なアプローチができる点もメリットです。ブランドアンバサダーの発信を受け取る人は、アンバサダーのフォロワーであるケースが多いでしょう。
そのため、ターゲット層と一致するフォロワーを抱えるアンバサダーを起用すれば、届けたい層に情報を提供できます。アンバサダーがどのような層に人気があるのかを、事前によく調べることが重要です。
自身を経由してファンにブランド理解を促せる
アンバサダーが詳細な情報を発信することで、フォロワーにブランド理解を促せる点もメリットです。アンバサダーは商品を愛用しているため、その商品やブランドに対して豊富な知識があります。そのため、長所ばかりでなく、使うときのコツや改善点などについても発信することが可能です。
また、企業側からコンセプトや商品が生まれるまでの経緯などについて、詳しく聞ける立場でもあります。そのため、背景や自社の想いを含めて、商品の魅力を多角的に伝えられるでしょう。
ブランドアンバサダーとして仕事を取りに行く方法
ブランドアンバサダーとして活躍したい人は、どのようにしてきっかけをつくればよいのでしょうか。
ここでは、アンバサダーの仕事を得るための方法を5つ紹介します。
SNSで売り込む
最も手っ取りばやい方法は、SNSで売り込むことです。アンバサダーの起用を検討している企業は、SNS上で自社のブランド名や類似する商品の検索をかけて人材を探すことがあります。自社ブランドのイメージに合う人物や、既に自社商品を愛用中の人物を見つけるためです。
そのため、愛用している商品について投稿を続けていれば、企業側に見つけてもらえる可能性があります。また、起用されたいブランドがあるのであれば、その世界観と一致する投稿を心がけるとよいでしょう。
公募をかける
企業側が、ブランドアンバサダーを募集するキャンペーンを企画することがあります。その企画に応募することもひとつの方法です。
公募が実施されるときは、多くの企業がキャンペーンの特設ページを開設します。応募資格や条件などの詳細をチェックし、必要なものがあれば準備しましょう。
ただし、この方法で集まってくる人材は、全員が熱心なファンであるケースがほとんどです。ブランドに対する想いだけでなく、自己アピールのポイントをまとめておくとよいでしょう。
ファンイベントを開催する
企業が開催するファンイベントに参加する方法です。公募同様、自分以外の参加者も熱量の高いファンである可能性が高いでしょう。
ただし、ファンの全員がアンバサダーとして活動したいわけではありません。また、情報の発信やコミュニケーションが得意な人ばかりでもないでしょう。ブランドアンバサダーとして貢献したい気持ちがあるのであれば、企業側にそれを伝え、積極的にPRすることが重要です。
優良顧客を誘致する
企業がブランドアンバサダーを起用する際、優良顧客から選出することがあります。優良顧客とは、顧客である期間が長いユーザーや、購入頻度の高いユーザーのことです。また、友達を新規顧客として紹介してくれたユーザーを高く評価していることもあります。
そのため、長い間購入を続けている商品があれば、企業側から声がかかる可能性があるでしょう。また、紹介キャンペーンが実施されるときは、ぜひ利用することをおすすめします。
キャスティング会社に手配してもらう
キャスティング会社に登録する方法もあります。この方法であれば、効率的に企業とのマッチングが可能です。
企業にとっても、自社のコンセプトに合致し、影響力のある人材を探し出すことは容易ではありません。そのため、キャスティング会社に選定を委託するケースも多くあります。
登録の際は、活躍したいジャンルや自身のフォロワー数などを明示しておくことで、採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。
ブランドアンバサダーに選ばれるためのポイント
ブランドアンバサダーに選ばれる人には、どのような特徴があるのでしょうか。選ばれやすいポイントが分かれば、効率のよいアピールが可能です。
ここからは、ブランドアンバサダーに選ばれるポイントを2つ紹介します。
ブランドの雰囲気に合う人
ブランドの雰囲気と一致しているかどうかは、重要なポイントです。企業側は、外見やSNSの世界観、日頃愛用しているアイテムなどをチェックしています。
ブランドのコンセプトを理解することで、身に着けるものや投稿写真にも自然と統一感が生まれるでしょう。
また、狙っているターゲット層に好まれそうかどうかも、起用の際の重要なチェックポイントです。ユーザーの興味・関心が向いているアイテムやブランドを把握しておくとよいでしょう。
SNSにおけるエンゲージメントの高さ
SNSにおけるエンゲージメントも、重要な判断ポイントです。エンゲージメントの高さは、投稿内容が良質であることを示します。高い関心を得るためには、分かりやすく好感のもてる投稿がおすすめです。
多くのユーザーに受け入れられるクリエイティブな発信をすることは、アンバサダーの活動に不可欠といえます。クリエイティブの質に自信のない人は人気投稿を参考にし、写真の撮り方やアイテムの見せ方を研究してみましょう。
ブランドアンバサダーの成功事例2選
ブランドアンバサダーを起用したマーケティングの事例には、どのようなものがあるでしょうか。
ここでは、CHANELとsirocaの2つのブランドを紹介します。
CHANEL|小松菜奈
CHANELは、2016年の起用以降長期にわたってモデル・俳優の小松菜奈さんをブランドアンバサダーに採用しています。ユーザーにブランドの顔として認知してもらうためには、時間をかけることが重要です。
2023-24秋冬コレクションでは、キービジュアルとなる「ヒロイン」にも抜擢されました。個性的なアイテムを自然体で着こなす姿は、若い世代を中心に国際的な関心を集めています。
siroca|園田乃彩(TikToker)
sirocaは、キッチン家電や生活家電を扱っている企業です。シンプルで空間に馴染むデザインが若い世代から人気を集めています。
2023年2月には、TikTokerである園田乃彩さんをアンバサダーに起用しました。園田さんは自身のアカウントで主にダイエットレシピ動画を投稿し、多くのファンを獲得しています。就任後、料理動画にはsirocaの家電が使われるようになり、フォロワーの間でsirocaが広く浸透しました。
まとめ
ブランドアンバサダーの収入は人によって異なり、目安はありません。ただし、影響力が大きい人材ほど高額になる傾向にあります。消費者目線での情報発信ができるため、多くの企業にとって重要な存在であるといえるでしょう。
弊社wonderXでは、インフルエンサーのキャスティングを主軸にSNSマーケティングの支援を行っています。ブランドアンバサダーの起用をお考えの企業様はぜひwonderXにご連絡ください。
株式会社wonderXの特徴
- コアなファンの多い1~5万人前後のフォロワーを抱えているインフルエンサーから芸能人のような影響力がある10万人以上のフォロワーがいるトップインフルエンサーまで幅広く紹介が可能
- インフルエンサー、タレント、芸能人、VTuber、YouTuberなど幅広いキャストの紹介が可能
- YouTube、X(旧Twitter)、TikTok、Instagramなど主要なSNSマーケティングに対応
- キャスティングから、企画、実施、レポーティング、改善と持続したサポートが可能
- 最短1日でブランドアンバサダーの初回提案
モデルブランドアンバサダーを使った企画を検討する際には、弊社にご相談ください。
(参考: 『wonderX inc.』)