Instagramでは、さまざまな企業がキャンペーンを実施しています。自社での企画を検討する際、より多くの注目を集める方法が知りたいという方もいるのではないでしょうか。
多くのユーザーを引き付ける実施方法が分かれば、企業のイメージアップや収益の向上が可能です。
そこでこの記事では、成功事例を挙げながら、Instagramでキャンペーンを行うメリットや手順、注意点について紹介します。
※目次※
インスタキャンペーンの成功事例7選
Instagramで話題になったキャンペーンには、どのようなものが挙げられるでしょう。
ここでは、成功した7つの事例を紹介します。
①小田急電鉄株式会社|「my下北沢」写真投稿型キャンペーン
小田急電鉄株式会社では、2016年に下北沢の商店街を巻き込んだキャンペーンを実施しました。お題に沿った下北沢の写真をユーザーに投稿してもらうことで、地域の活性化を目指すというものです。
ユーザーは小田急電鉄の公式アカウントをフォローし、指定ハッシュタグ「#my下北沢」を付けて投稿します。「お店で撮ったで賞」「シモキタらしいで賞」「しもっきーで賞」の3つの賞が設けられ、入賞者にはオリジナルグッズやヴィレッジヴァンガード下北沢店の商品がプレゼントされました。
②富士サファリパーク|スロットゲーム参加型キャンペーン
富士サファリパークでは、来場機会の創出を目的とするキャンペーンを実施しました。指定ハッシュタグ「#富士サファリパーク」を付けて投稿することで、キャンペーンサイト内のスロットに参加できる仕組みです。
スロットゲームで当たりが出た人は、サファリパークの園内で「どうぶつカチューシャ」や「なりきりシッポ」などのプレゼントをもらえます。動物園をテーマパークのように楽しんでもらうための本企画は、顧客ロイヤルティの向上につながりました。
③株式会社資生堂|試供品プレゼント型キャンペーン
株式会社資生堂では、抽選で試供品をプレゼントするキャンペーンを実施しました。ユーザーの購買意欲を刺激し、潜在顧客を確保することが目的です。
ユーザーは、資生堂の公式アカウントをフォローし、対象の投稿に「いいね!」をすることで抽選に参加できます。これにより、自社商品の認知度向上に加え、公式アカウントの育成を促しました。
さらに、非公開アカウントを対象外とすることで、精度の高いデータ収集を実現しています。
④パナソニック株式会社|自社製品プレゼント型キャンペーン
パナソニック株式会社では、2021年にPanasonic Store Plusのリニューアルを記念し、キャンペーンを実施しました。具体的には、自社製品を抽選で7名にプレゼントする企画です。
ユーザーは公式アカウントをフォローし、対象の投稿に「いいね!」をすることで参加できます。
プレゼントには、ヘアドライヤーやロボット掃除機など商品単価の高い商品を並べ、多くのユーザーの関心を集めました。
⑤株式会社NTTドコモ|コメント書き込み型キャンペーン
株式会社NTTドコモでは、2021年、dポイントを10,000ポイントプレゼントするキャンペーンを実施しました。
公式アカウントをフォローし、「今年中に挑戦したいこと」をテーマにコメントを投稿することで参加できる仕組みです。コミュニケーションライフを提案するドコモらしく、より親密なコミュニケーションをとれる場を提供し企画を盛り上げました。
ポイントの使い道は、ユーザー自身で決定できます。そのため、機種変更や新規購入の検討など、購買意欲の促進を実現しました。
⑥アイリスオーヤマ|ハッシュタグ型キャンペーン
アイリスオーヤマは、2021年から2022年にかけて、同社の製品である「クッキングケトル」にちなんだキャンペーンを展開しました。
参加者は公式アカウントをフォローし、指定ハッシュタグである「#クッキングケトル」を付けて、クッキングケトルの使用例を投稿します。投稿した参加者から抽選で100名を選び、同社の商品を贈りました。
活用している様子を投稿してもらうことで、新規顧客だけでなく、リピーターやファンの獲得につながります。消費者が伝える使い心地やアレンジレシピには説得力があり、高い宣伝効果を発揮しました。
⑦スシロー|投稿・ハッシュタグ型キャンペーン「すしフォト」
株式会社FOOD&LIFE COMPANIYSスシローでは、「すしフォト」を実施しています。「#スシローぜ」や「#ええやんスシロー」などの指定ハッシュタグを付けて、写真や動画を投稿してもらう企画です。店舗を利用している様子を消費者目線で伝えられるため、高い宣伝効果があります。
また、来店機会の創出も目的です。そのため、抽選で100名に2,000円分の食事券をプレゼントし、来店機会の創出に努めました。
インスタキャンペーンで得られる3つのメリット
Instagramでキャンペーンをすると、どのような点にメリットがあるのでしょうか。メリットについて理解できれば、キャンペーンを企画する目的をより具体的に設定することが可能です。
ここからは、3つのポイントを挙げて解説します。
①新規フォロワーを獲得できる
メリットのひとつは、新規フォロワーの獲得が叶う点です。キャンペーンを実施することで閲覧数が増え、認知度が向上します。その結果、自然と新規フォロワーが増えていくという仕組みです。
また、公式アカウントのフォローを参加条件に設定しているケースも多くあります。魅力的なプレゼントや特典があれば、容易にフォロワー数を伸ばせるでしょう。
ただし、キャンペーンを機に増えたフォロワーには、ターゲットとは異なる層も含まれます。顧客になってもらうためには、継続的なアプローチが必須です。
②リピート率が向上する
リピーターを獲得できることも、Instagramでキャンペーンを行うメリットのひとつといえます。1度利用した商品は、目に留まりやすい傾向にあるためです。
また、以前に購入して最近は使用頻度が減っている商品でも、Instagramで話題になっていれば、もう1度試してみようと思ってもらえる可能性があります。
既存顧客に対しても有効なアプローチであるといえるでしょう。
③条件設定でエンゲージメント率が上がる
条件の設定次第では、エンゲージメント率が向上することもメリットです。「いいね!」やコメントの投稿などをキャンペーン参加の条件にすることで、必然的にエンゲージメントが高くなります。
その結果、時間やコストを割かずにアカウントを効率よく育てることができるでしょう。規模が大きくなれば優良なアカウントであると認知されるため、優先的に表示されるようになります。
認知度を上げるためにはエンゲージメント率を向上させ、好循環を生み出すことが重要です。
インスタキャンペーンの手順・方法
キャンペーンは、どのような手順で進めればよいのでしょうか。適切なステップを踏むことで、自社の目的に合った企画の立案が可能です。
ここからは、インスタキャンペーンを成功させるための3つの手順を紹介します。
①現状分析した上で目的を設定する
キャンペーンの企画を練るためには、自社の現状を分析することが重要です。課題点を抽出し、それを補うための企画内容を検討します。
たとえば、新商品のPRについて課題があるときは、認知度の向上を目的としたキャンペーンの内容にするとよいでしょう。PRイベントへの誘致を目的に設定することもおすすめです。
ユーザーが生成するコンテンツ「UGC」の獲得を目的にするのであれば、メンション型の投稿を参加条件に設定すると効果を得られます。
②ターゲットと内容を決定する
キャンペーンの目的が決まったら、ターゲットと具体的な内容を検討します。内容とは、キャンペーン期間や応募条件、予算、プレゼントなどです。
アプローチの方法は、ターゲットが新規顧客か既存顧客かによって変える必要があるでしょう。たとえば、販路の拡大を目指すのであれば、新規フォロワーを獲得するためにアカウントのフォローを条件として設定します。
また、多くの人の関心を集めるためには、投稿ページのデザインやハッシュタグの文言も重要な要素です。
③効果測定を行う
キャンペーンを実施したら投稿ごとにデータを分析し、効果を測ります。
インサイト機能を使えば、ストーリーやフィードなどごとにデータを収集できます。参加者の数が想定より少なかったのであれば、プレゼントや特典の魅力が伝わっていない場合もあるでしょう。また、参加方法が分かりづらかった可能性も考えられます。
1度のキャンペーンで目的を達成できなくても、条件やアプローチ方法を設定し直して、試行を繰り返すことが重要です。
インスタキャンペーンにおける4つの注意事項
キャンペーンを実施する際、留意すべきルールや注意点とは何でしょうか。思わぬトラブルを招かないために、事前に確認しておくことが重要です。
ここからは、インスタキャンペーンについて4つのポイントを紹介します。
①金銭の受け渡しをしない
プレゼントや特典として、金銭の受け渡しをしないことは重要な点です。金銭とされるものは現金だけでなく、金券や、現金に引き換えられそうな物はすべて含まれます。公式のガイドラインに規定されており、金や銀、プラチナなども対象です。
ただし、割引クーポンは条件の設定次第では許容される範囲です。詳しくは、消費者庁による「景品規制の概要」を参考に、自社のケースを確認してみましょう。
(参考:『景品規制の概要|消費者庁』)
②Instagramの規約を守る
Instagramでは、キャンペーンの実施についてガイドラインを公開しています。基本的なルールや企業側の設定に関する事項です。規則に違反するとアカウントが停止される可能性もあります。
また、Instagramはキャンペーンに関与しない立場です。そのため、関連するあらゆる責任は実施者にあることを覚えておきましょう。
ガイドラインは前触れなく変更される可能性があります。自社の信頼やユーザーの安全を守るためには、定期的なチェックがおすすめです。
(参考:『「プロモーションガイドライン」|Instagramヘルプセンター』)
③応募資格・条件のハードルを低く設定する
応募資格や応募条件のハードルを低く設定しておくこともポイントです。限られた人のみが参加できるキャンペーンでは、多くの人の関心を集めることはできません。誰でも気軽に参加できることが重要です。
ただし、特定の商品に関する企画であれば、参加者を絞ることで効果的に反響を得るケースもあります。
キャンペーンの目的とターゲットに合わせて、参加条件の詳細を設定しましょう。
④なりすましや乗っ取りの対策を講じる
アカウントのなりすましや乗っ取りがあった際の対策について、事前に講じておくことも重要です。仮にそのような事態が生じれば、ユーザーの個人情報を抜き取られることになります。消費者の安全を確保するためには、必須の事前準備であると心得ましょう。
具体的には、公式マークの取得や監視行動が有効です。また、不審な行為が見つかったときは、自社のホームページやアカウントで速やかに注意喚起を促します。予防線を張ることでトラブルを未然に防ぎ、被害を最小限におさえることが可能です。
まとめ
Instagramのキャンペーンは、新規フォロワーやリピーターの獲得、アカウントの育成に効果があります。適切な手順を踏まえて運営することで、それらの利点を最大限に活かせるでしょう。
弊社wonderXは、インフルエンサーのキャスティングを主軸にSNSマーケティングの支援を行っております。Instagramのキャンペーン運用に関して、企画設計からPDCAの運用まで一貫してサポートをしています。また、Instagramキャンペーンの効果を引き上げるキャスティングのご提案も可能です。
キャンペーン企画でお困りの際は、ぜひ弊社にご相談ください。
株式会社wonderXの特徴
- SNSに熟知した専任担当が提案から運用までサポート致します
- 100万フォロワー以上のインフルエンサーから1~5万フォロワー程度のマイクロインフルエンサーまで、合計70万人以上のインフルエンサーネットワークの中から、ご予算・目的にあわせた提案をします
- Instagram以外にもX(旧Twitter)、TikTok、Youtubeなどのさまざまな媒体の運用に対応
(参考: 『wonderX inc.』)