ブランドアンバサダーを起用する際、報酬がいくらなのかが気になる方もいるのではないでしょうか。相場が分かれば、アンバサダーを検討する目安にできます。
そこでこの記事では、アンバサダーの報酬や起用のメリットについて分かりやすく解説します。
※目次※
- ブランドアンバサダーとは
- ブランドアンバサダーの報酬形態は3パターン
- ブランドアンバサダーを起用する5つのメリット
- ブランドアンバサダー選定のポイント2つ
- ブランドアンバサダーを起用した事例5選
- まとめ
ブランドアンバサダーとは
ブランドアンバサダーとは、自らを広告塔として企業やブランドを周知するための存在です。積極的な発信を通して、新規ファンを獲得することを目的としています。
従来は、タレントを起用する方法が一般的でした。最近ではタレントの他、一般ユーザーから選ばれることも増えています。
企業やブランドの熱心なファンであることが特徴です。
ブランドアンバサダーが求められる背景
多くの企業がブランドアンバサダーを求めるようになった背景には、SNSの普及があります。いまやSNSは、マスメディアと同等の影響力をもっているといえるでしょう。
SNSを舞台に活躍するインフルエンサーの注目度も、タレントに引けを取りません。より消費者に近い立ち位置にいる彼らの発言は、マーケティングにおいて高い効果を発揮します。
ブランドアンバサダーの種類
ブランドアンバサダーには、いくつかの種類があります。ブランドアンバサダーを起用する目的に応じて、どのタイプにするのかを検討しましょう。
たとえば、
- 企業と契約する著名人
- 契約なしで謝礼を受け取るインフルエンサー
- 熱心な既存顧客
などです。
著名人がブランドアンバサダーの場合は、認知度が高い分その効果が高く発揮されます。また、顧客の場合は、消費者により身近な立場からの発信として共感を呼びやすくなるでしょう。
ブランドアンバサダーの報酬形態は3パターン
ブランドアンバサダーの報酬形態には、3つのパターンがあります。金銭以外を報酬とするケースもあることが特徴です。
ここでは、それぞれのパターンについて詳しく解説します。
一般的な報酬|フォロワーに応じた金額や定額支払い
もっとも一般的な報酬の形態は、フォロワー数に応じて支払うタイプや、定額を支払うタイプです。前者での金額は、フォロワーの増減によって変更します。また、定額のケースでも、金額はフォロワーの数に比例するケースが多いでしょう。
加えて、自社の売上に貢献した際は成功報酬をその都度支払うことや、イベントの集客やSNSでの反響など企業への役割を評価するときには追加報酬を支払うことがあります。
有名芸能人の場合の報酬|知名度で変動
著名人や有名タレントを起用するケースでは、年間契約を交わす形態が一般的です。契約金は、年間1,000万円〜1億円程度といわれています。
認知度や好感度の高い人材ほど、販売促進へ高い効果を期待できるでしょう。ただし、大御所ランクのタレントや人気絶頂の俳優などは、さらに高額になる可能性もあります。金額は、タレントの芸歴や人気ぶりで変動するためです。
金銭以外の報酬
金銭以外を報酬とするパターンもあります。たとえば、自社製品や購入時の割引などです。また、アンバサダー自身のSNSを宣伝したり、誘導したりする活動を対価とする企業もあります。現金払いをしない理由は、企業への忖度を懸念しているためです。
一方、アンバサダーに就任してからしばらくを試用期間とする企業もあります。その間は、無報酬であることも少なくありません。実際の効果を測定し、実績を評価した上で正式な取り決めへと移ります。
ブランドアンバサダーを起用する5つのメリット
ブランドアンバサダーの起用には、どのような効果を期待できるのでしょうか。
ここでは、起用する5つのメリットについて詳しく解説します。
消費者からの信頼を得やすい
ブランドアンバサダーの起用には、消費者からの信頼を得やすいというメリットがあります。意欲的なファンであるため、自身の体験に基づいた情報を届けられるためです。
消費者と同じ立場からの発信は、企業の広告よりも受け入れられやすい傾向にあります。商品を購入する際に、体験談や口コミを参考にする人は多いでしょう。
信頼性の高さが、SNSでの拡散力にも好影響を及ぼします。
長期的なファンを獲得できる
アンバサダーを起用するメリットには、長期的なファンの獲得につながりやすい点も挙げられます。アンバサダーとブランドは、堅牢な関係です。そのため、ブランドアンバサダーについているファンとの結び付きもほどけにくいといえます。
関係性が長くなれば、ブランドへの理解をより深いものにすることが可能です。数回の接触では伝わりづらいことでも、数か月、数年と繰り返し伝えていくことで共有できるでしょう。コミュニケーションの継続は、長期的なファンの獲得につながります。
ターゲットを絞り込んだプロモーションができる
ターゲットを絞ってプロモーションをできる点も、メリットのひとつです。ブランドアンバサダーの発信は、主にアンバサダーのフォロワーへ届きます。フォロワーとターゲットを一致させることで的確にアプローチでき、売上の向上につながるでしょう。
また、SNSを使いこなしているアンバサダーであれば、ハッシュタグを活用して効率的な情報の拡散が可能です。ハッシュタグ検索を使うユーザーに、いち早く情報を届けられます。
ユーザーの声を拾いやすい
一般ユーザーの意見を拾いやすい点もメリットです。アンバサダーが運営するブログやSNSは、エンゲージメント率が高い傾向にあります。消費者にとってアンバサダーは、企業の担当者やタレントよりも身近な存在であるためです。
コメントや返信を通してコミュニケーションが活発になれば、本音を引き出しやすくなります。また、アンバサダー自身の体験談は、自社の特徴を理解している消費者の声として重要です。改善点や伸ばすべき点などを企業活動に有効活用しましょう。
宣伝コストを抑えられる
宣伝コストを抑えられる点も、メリットとして挙げられます。アンバサダーからの発信は、制作や放映権などの宣伝コストがかかりません。一方で、強い影響力をもち、費用対効果が高いといえます。
宣伝費として大きな予算を組むことが難しい企業においても取り入れやすいマーケティング手法です。スタートアップ企業はぜひ検討してみるとよいでしょう。
ブランドアンバサダー選定のポイント2つ
ブランドアンバサダーの選定は、マーケティング効果を左右する重要な要素です。具体的にどのような点をチェックすればよいのでしょうか。
ここでは、2つのポイントを挙げて解説します。
ブランドのファンであること
ブランドに対して愛着をもっているかどうかは重要なポイントです。自社製品を愛用していて、実体験に基づく製品知識を備えている人材がよいでしょう。製品やブランドのよさを理解している人であれば、発信が自然とポジティブなものになります。
愛用歴が浅い人を起用するケースでは、ブランドストーリーに深い共感を示すかどうかで判断します。コンセプトや世界観を共有できなければ、適切な情報発信には至らないでしょう。
熱量をもって発信できること
自ら積極的に発信できるかどうかも、重要なポイントです。ブランドへの愛着や理解がある人でも、コミュニケーションが消極的であれば、アンバサダーの仕事には不向きと捉えられます。オンライン・オフラインともに、意欲的に交流できる人を選ぶとよいでしょう。
企業側は、アンバサダーの熱量を高めるような働きかけを絶やさないようにすることが重要です。ファンイベントやキャンペーンを実施して、話題の提供に努めましょう。
ブランドアンバサダーを起用した事例5選
ブランドアンバサダーを起用している企業やブランドには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、日本発の企業から世界的なブランドまで5つの事例を挙げます。
カレーハウスCoCo壱番屋|初代アンバサダーに山田裕貴が就任
カレーハウスCoCo壱番屋は、家庭的な味を売りにしている日本のカレー専門チェーン店です。近年では事業の拡大に注力しており、海外への出店も増えています。
2023年6月には、俳優の山田裕貴さんがブランドアンバサダーに就任しました。山田さんは中学生からの常連であり、同店のカレーに精通しています。SNSで積極的に発信していたことに加え、トッピングやアレンジについても熟知していることがアンバサダーの就任を後押ししました。
Louis Vuitton|広瀬すずを起用
Louis Vuittonは、2020年から俳優の広瀬すずさんをブランドアンバサダーに起用しています。国際的に活躍する広瀬さんの可能性や姿勢を高く評価したことが選出の理由です。契約金は数千万円、数億円規模ともいわれ、就任の際は大きな話題を呼びました。
モデル出身の広瀬さんが堂々と着こなしている姿には、毎シーズン多くのファンが注目しています。
ブルガリ|Kokiを起用(日本初・最年少)
ブルガリは、2018年にKokiさんをブランドアンバサダーに起用しました。同ブランドのアンバサダーに日本人が選出されることは初めてです。また、史上最年少のアンバサダーでもあります。
Kokiさんの洗練された美意識やカリスマ性、努力を続ける姿勢が選出の理由です。内面の美しさを兼ね備えている点も、高く評価されました。
WORKMAN|SNSインフルエンサー多数
WORKMANでは、公式アンバサダーを公募しています。応募者は、自社製品の愛用者であることが前提です。また、開発に助言できる専門家も対象としています。
2023年9月現在認定されているアンバサダーの多くは、SNSで活躍するインフルエンサーです。WORKMANの公式サイトでもアンバサダーの紹介をしているため、アンバサダーは自身のページへユーザーを誘導できます。その他の特典は、新作発表会への招待・モニター体験・アンケートなどです。
Right-on|TikToker10名を起用
ファッションブランドRight-onは、TikTokとのコラボレーション企画として、TikToker10名をアンバサダーに起用しました。
Liveクリエイターである彼らをモデルとして、フリーペーパー「LIFE STYLE magagine」を制作することが目的です。完成した冊子は、全国の店舗で配布されています。また、Web版での閲覧も可能です。
その他、Webサイトでは公募したアンバサダーについても紹介されています。
まとめ
ブランドアンバサダーの報酬は、フォロワー数に応じた支払いや、定額制が一般的です。また、自社製品やSNSページへの誘致を報酬としている企業もあります。
弊社wonderXでは、フォロワー数10万人を越えるトップインフルエンサーからライトインフルエンサーまで幅広いキャスティングが可能です。
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株式会社wonderXの特徴
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(参考: 『wonderX inc.』)